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定例会一般質問

◆令和3年 12月 / 9月 / 6月 / 3月  ◆令和2年 12月 / 9月
令和3年度 9月定例会
質問  形骸化する町民への意見聴取について
答弁  ネット環境等に適応できる新たな広聴制度を検討したい
◆質問
 形骸化する町民への意見聴取について質問させていただきます。
 8月2日付けで各町内会に対し、まちづくりに関する意見・地域の課題書のタイトルで、町内会から提言をまとめる文書が今年も届きました。
 私の所属する町内会では文書回答に対応するために、役員会などで今年は何を要望するかの協議を行います。
 毎回、どうせ金が無いからできないの回答だろうだとか、現状で良いことになるから無回答は避けようとかの議論になりますが、過去の要望は一体どうなったのかっていう意見をよく耳にします。
 確かに数十年間にわたり同じ文章で町内会に対し送り続けている地域の課題書、これには町民要望が相当蓄積されていると思いますが、過去の町内会からの要望に対する追跡調査はされているのでしょうか。
 また、一昨年までの回答を見ると、道路に関する要望ばかりの傾向は変わらず、大雪に見舞われた年は除雪に関する要望が多くなり、交通事故が発生した箇所には信号機設置の要望が出されます。
 この町内会に対する地域の課題書、正確にはまちづくりに関する意見・地域の課題書ですが、本来的に行政が目的としたのは、現在の町内会からの陳情書提出のような内容だったのでしょうか。
 現在、議会改革特別委員会では議会報告会について協議・検討しております。
 昨年は新型コロナ感染防止のため中止しましたが、過去から議会報告会の後に設定している意見交換会では、町内会や住民の陳情会のような状況になり、何らかの改善が必要との意見もあります。
 町長が毎年開催されているまちづくり懇談会についても、町長の行政報告後に時間を取り実施されている意見交換会についても、同様の陳情会になっていると参加者の方からお聞きしました。 まちづくりの観点と地域の声を考えますと、何項目かのテーマに沿って議論していく方法もあるかと思います。
 近年、町の財政が厳しいことを言い続けてきた効果なのかもしれませんが、町民が行政に対し期待感を持たなくなっていることを感じます。
 新たにスタートする第7期総合計画が町民全体の目標となるように、これから町民への意見聴取の方法を刷新し、新たな方式を検討すべきと私は思いますが、町長はどのようにお考えでありますか。

◆町長答弁
 髙橋議員御質問の、形骸化する町民への意見聴取について御答弁申し上げます。
 少子高齢化や人口減少が急速に進む中、多様化する地域の課題に対応し、町の活力を維持していくためには、様々な分野において町民や団体・企業と行政が互いに支え合い協働で取り組んでいく必要があると考えております。
 町民と行政が地域の課題を共有し、同じ問題意識のもと、まちづくりを進めていくことが重要であり、そのための取り組みの一つとして、毎年町内会の皆様に御協力をいただき、まちづくりに関する意見や地域の課題をお聞かせいただいているところであります。
 本年も、14の町内会から合わせて32件の御意見をいただいたところでございます。
 いただいた意見等につきましては、対応する内容や対応できない場合の理由などを付して回答させていただいておりますが、御要望等の内容によっては、近年の町の財政状況から即時に対応することが困難な場合もございますので、その場合には、今後の行政運営の中での検討事項とさせていただくといった回答をさせていただくものでございます。 いずれの回答内容につきましても、町のホームページで公開するとともに、職員においても情報の共有化を図っているところであり、検討と事項としていた御意見も含め、これらを今後のまちづくりに活かしていくことが重要だと考えております。
 また、まちづくりの指針となる第7期総合計画におきましても、町民主体の自治を実現するため、中標津町自治基本条例の基本原則であると情報共有、町民参加、協働を推進するとともに、町民と行政が互いに支え合う、対話による協働のまちづくりを進めていきたいと考えております。
 議員御指摘のとおり意見聴取の手段、あり方につきましては、私も問題意識を持っておりまして、見直しに向けて議論をしているところでございます。 町民の声を積極的に聞く広聴制度の充実、推進を図るため、スマートフォンが普段使いのコミュニケーションツールとして浸透するなど、デジタル社会が進展していく中、インターネットなどを活用した広聴事業にも着目しながら見直しを図っていきたいと考えております。
 さらには、町民の皆様と直接話し合う場として開催しております、まちづくりを考える懇談会につきましても、議員から御提案いただきましたテーマに沿って議論していくといった方法も参考にしながら、より多くの町民の皆様に御参加いただき、実効性のある意見交換の場となるよう改善を図っていくとともに、多様な手段の導入についても検討してまいりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

◆再質問
 御答弁いただいた中に、スマホが普段使いのコミュニケーションツールとして浸透しているという見解ですが、私は本当に浸透しているとお考えなら、それは間違いだと思います。
 今回の新型コロナワクチン接種の予約を見ても、電話予約を何度してもつながらなくて、スマホやパソコンを持ってる人に助けを求めた結果、予約ができて、現在も高い接種率になったのが実情ではないかと思います。
 また、加入率約40%の町内会に、まちづくりに関する意見、地域の課題書の文書による返信を求めているわけで、町内会未加入の約60%の町民の声を、今後どのようにして聴くかが広聴制度としての大きな課題ではないかとも思います。
 町民への意見聴取について、私は行政側と住民側に温度差があるんじゃないかと思いますが、町長の見解をお聞かせください。
 
◆再答弁
 スマホ自体は全てとは申しませんが、間違いなく浸透しているものでありまして、今後、増えていくというふうに考えておりますので、こういった手法を重要視しながら進めるというのは、決して間違いではないというふうに思っているところであります。
 それから町内会の声という部分で、確かに町内会の加入者が減っている中でですね、町内会町内会と言うのではなくて、全体の意見を聞くっていうのは本当に大切なことだと思います。 これはしっかり意識して進めたいと思います。終わります。
 

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