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[議会の写真]
町議会議員の痛風日記 其の七
真面目な生活は続かない
 病院に行って、医者に感謝の気持ちを伝え、薬を補充してもうしばらく様子を見ることにした。
 「1カ月間禁酒して、飲み会の誘いを全部断った」と言ったら、褒められた。
 酒も適量に、ビールは350ml、日本酒は1合、ワインは、ウイスキーはと教えてくれた。
 最後に、これ全部飲んでOKでは無いですからねっ!(わかってる、それくらい)
 友人に禁酒解除、適量飲酒開始宣言をしたら、携帯に全快祝いの誘いメールがたくさん来た。
 妻は「飲むチャンスが無い友達ばかりなのね、もう少し自粛したら」と言われたが、「お前は砂漠で1カ月間飲まず食わず彷徨った人が、やっと飲める水を自粛しろと言うのか?」と言ったら呆れた顔でため息をついた。
 今考えると脚立から着地に失敗して、足の親指の付け根をぶつけて痛風のスイッチが入ったのではないかと思う。
 全快祝いのたびに思うのは、みんな笑顔で「大変だったね!」と言ってくれるのが普通の病気と違う点ではないか。(お前らにあの激痛はわからないだろうな・・・・・)
 酒量も普通に戻ったし、この日記も中断して痛風が再発したら再開しよう。

  ご愛読ありがとうございました。
  尚、痛風が原因で議会議員としての仕事は休んでいない事を申し添えます。

 



町議会議員の痛風日記 其の六
医者の言う通りになった
 安静にして薬を飲んで2日経過したら足の腫れは残っているが、激痛からは解放された。
 近代医学は進歩している。医者の言う通りになった。医者はやはりエライ、神様だ。
 痛風は風に当たっても痛いと言うが、炎症を起こしている足には心地よい風だ。
 こうなると犬の散歩に行きたくなるし、犬も散歩の誘いに来るので無理して散歩に出かけたのが失敗だった。散歩の途中で足が痛くなって帰宅した。
 犬は中途半端な散歩に機嫌が悪く、妻に散歩の延長を催促している。
 足の腫れがひいて、靴が普通にはける状態になった。(ここから1箇月間禁酒した)
 あの激痛を思い出すと禁酒は絶対にできる。妻は言った「アル中で無いのが証明できてよかったねっ!」何も言い返せない自分が情けないと思った。
 女性に痛風患者がいないのは不思議だが、女性には外反母趾があるので五分五分かな。
 普段はあまりそばに寄ってこない犬が、安静にしていると何故かくっついてくるのが不思議だ。気軽に右足にアゴのせしないでほしい。まだ少し痛いんです。

つづく   



町議会議員の痛風日記 其の五
院外処方箋の罠
 診察が終わった。
 「激痛時に飲む薬」と「激痛が収まってから飲む薬」の説明があり「2~3日で激痛はおさまります」と自信満々に言う医者に、頼もしさを感じました。
 支払いを済ませて薬局で薬を受け取って帰るだけと思っていらたら「どこの薬屋さんにしますか?」と聞かれた。そうか院外処方箋なのか。近いところは「ひまわり薬局」なので、そこを指定したら「FAXをいれときます」と優しい返事。
痛い足を引きずって再び玄関に。
 スリッパを脱ぐのは簡単なのですが、靴を履くのに激痛が走り時間がかかった。
そうとう疲れ果てていたのか車に乗りいつものリズムでドアを閉めると、右足の動作が遅くて、車に入らなくてドアに足を挟んだ。(激痛×10倍くらい=気絶しそうだった)
 そんな中で車を発進、早く家には帰りたいけど薬局に行くには信号が2か所増える。でも「薬が欲しい」一心で、ブレーキ激痛ブレーキ激痛をくりかえし薬局に到着。
 やっとの思いで院外処方箋を渡し、椅子に座った。
FAX送信しているのだから早いと思ったのだが、なかなか薬ができない。
「お薬手帳はお持ちですか」「お薬の説明をします」「大丈夫ですか」・・・・・・
「その薬、早く俺によこせ!」と言いたいのを我慢して汗をぬぐってあきらめて聞いた。
 足を引きずりまた車に乗って、今度はゆっくり右足を車内に入れてからドアを閉めた。
もう激痛は限界に達しているが、車の中だし大きな声で「いて―」「いて―」「いて―」と叫びながら運転し帰宅。
 薬を飲む姿を愛犬が心配した顔で見ているように感じる。

つづく   



町議会議員の痛風日記 其の四
明快な病名宣告
 足の激痛に耐えながら、スローモーションのように玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えていた。
 痛みで汗だくの頬から汗がしたたり落ちる。
 それを見ていた患者さんか、病院の関係者かわからないが、今思えば、きっと優しい良い人なのだろうと思う。
 マスクの上に手を当てて気の毒そうに私を見て言いました「あの、ここは発熱外来やっていませんよ!」さすがに泣きそうになりましたが、「違うんです」しか言えませんでした。精神的にも大分弱っていました。(いつもなら「うるせ~!」と言えるのですが)
 足を引きずって受付をすませ周りを見ると、知っている人が誰もいない。
 名前を呼ばれて診察室に入り事情を説明し、痛く腫れあがった足の親指付け根を見せると、医者ははっきりとした口調で「痛風に間違いありません!」と言いました。
 私はこれほど自信に満ちた医者の病名宣告は初めてです。(医者も痛風経験者だった)

つづく   




町議会議員の痛風日記 其の参
ベストな選択肢は無かった
 激痛の中での選択肢「石田病院」
 駐車場から数十メートル、しかも受付が玄関先で内科だけなので検査室と診察室が隣り合わせになっていて、移動距離がほとんど無い。無理してでも歩こう!
 電話すると11時まで受け付けして診察してもらえる。しかも今日は石田院長がいないのでそんなに混んでないらしい。
 痛いのを我慢して靴下をはいて、大きめの防寒靴をはいたら少しだけ痛みも和らいだ。
 車を運転して「石田病院にGO!」
気づかなかったのが、石田病院まで信号が4箇所あり、ブレーキを踏まなければ赤信号で止まれないことだった。(激痛の足は右足だ!)
 ブレーキ・激痛・ブレーキ・激痛・ブレーキ・激痛・ブレーキ、こういう時に信号は何故かすべて赤。
 激痛で汗まみれになって足を引きずり「石田病院」の玄関に到着したが、ここで大きなハードルがあることに気が付いた。
石田病院は玄関でスリッパに履き替えなくてはならなかった。

つづく   




町議会議員の痛風日記 其の弐
激痛はおさまらない
 どんなケガでもある程度経てば痛みは和らいでくるが、冷やしても痛みが強くなってきているし、激痛はおさまらない。
 病院に行くのは嫌だ。特に「痛風」で行くのが嫌だ。知っている人に病院で会うのが嫌だ。いちいち説明するのが嫌だ。「〇〇さんも痛風で大変だったんですよ・・・・」と相手の話を聞くのが嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、と言っている時に、妻の一言が効いた。
「今日は金曜日、明日から病院は休み。その足で土曜日、日曜日頑張れるの?」
 即答です「病院行きます!」
 私は激痛の中、選択肢を考えました。「町立病院か?」「石田病院か?」です。
 町立病院は駐車場からの移動距離があり、しかも受付から始まり診察・検査・清算まで院内の移動距離が長く、この状態では歩けないので車いすになるのではないか。
 車いすに乗って知っている人に会ったら「どうしたの?」で始まり説明が面倒だし、説明したところで「痛風」と聴いたら、きっと笑うだろう。心配な顔を作りながら笑うのは許せない。知っている人に会う確率が高い町立病院はやめよう。

つづく   




町議会議員の痛風日記 其の壱
もともと尿酸値は高かった
 毎回健康診断のたびに尿酸値は高かったのは事実ですが、毎朝愛犬と散歩しているし、尿酸値が高くても痛風(発作)にならない人も多いと聞いていた。  
 事の発端は脚立に乗ってカーテンレール取付中にバランスを崩して着地に失敗してからで、着地失敗と言っても男子体操金メダルの内村航平のように ピタリと両足を揃えた着地でなく2~3歩ふらついて足の親指を棚にぶつけただけでした。  
 夕方から足の親指の付け根が重たいのが気になったが、軽い打撲なんだから明日には痛みは治まると思って、汗もかいたし風呂に入ってビールを飲んで寝て翌朝を迎えた時に「激痛」に襲われた。  
 痛い・・・痛い・・・痛い・・・痛い・・・今まで経験したことのない痛みだ!  
 骨が折れたのか?いや違う骨折の痛みは十分に経験している。  
 足に五寸釘を刺されて、熱湯を浴びせられたような痛み(これも経験ないけど)  
 頭の中に「痛風発作」の四文字がよぎった。スマホで片っ端から「痛風」を検索した結果すべてがピッタリと当てはまっている。最悪の事態になった。  
 病院には行きたくない。昔「親知らず」の抜歯でもらった痛み止めを飲むが効果なし。  
 痛くて湿布薬のシールも張れない。  
 「どうする家康」でなくて、「どうする善貞!」 

つづく   


              
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